今しかない。
8月6日になりました。
広島に原爆が投下されてから今日で72年です。
私の世代は「被爆者から直接話をきける最後の世代」だと言われています。
私が原爆のことに興味を持ったのは高校生の時なのですが、それまでは原爆とか戦争とか、そういうのに全く興味がありませんでした。
学校では、毎年毎年みんなで折り鶴を折って、原爆の話を聞いて、
「また今年も同じような話を聞くんか、面倒くさい。」
すごく失礼だけど、そう思ってました。
森田隆さん
森田さんはブラジル被爆者平和協会の会長です。
命がけで平和のために活動されてきた森田さんの姿をみて、「今まで被爆者の人たちがやってきたことを絶対に無駄にしないように、私たち若者がしっかり受け継がなくちゃ。」と本気で思えました。
私が今ガイドをしているのも、森田さんに会ったことが大きく影響しています。
原爆についての資料や情報、被爆証言はネットや本で調べればいくらでも出てきます。でもネットで証言を読むのと、直接会って話をするのとでは、やっぱり感じ方が違うなと思います。
うまく言葉では言い表せられないけど、直接会って、目をみて話を聞くと本当に心を動かされるし、もっと過去のことを知って、伝えていきたい。と本気で思えます。
原爆について考えるのは すごく怖いし、悲しいです。
でも、目を背け続けていては何も始まらない。怖い、悲しいと感じられるからこそ戦争は絶対にしちゃいけないなと思えるのだと思います。
いま被爆者の平均年齢は81歳を超えています。
被爆者の人と一緒になって戦争について考え、行動できるのは今しかありません。
これからは私たちが伝えていく番です。
今のうちに直接会って話を聞いておかないと。
できることから一歩ずつ